生理不順を引き起こす病気を総まとめ!生理不順は病気の予兆?

健康な成人女性なら毎月規則的に訪れる生理ですが、生理不順に悩まされ不安に思っている方も多数います。その原因は様々で、病気が原因のケースもあり放っておくと症状が進行し不妊症になったり、最悪命にかかわることもあります。
生理周期の乱れや生理の頻度や出血量の異常など生理不順の諸症状が症状としてあらわれる病気を見てみましょう。

生理不順が症状としてあらわれる病気とは?

生理不順は、少しの体調や精神の変化でも起こることがある症状ですが背後に重大な病気が潜み、その病気の症状である可能性も考えられます。生理不順が頻発に起こり、今までとは違う痛みや出血量などが現れている場合は、病気の1症状としての生理不順を疑うことも必要になってきます。

生理不順が症状としてあらわれる病気にはどのようなものがあるでしょうか?

卵巣機能不全
卵巣機能が低下することで女性ホルモンのバランスが崩れ生理周期や排卵障害がおこる病気が卵巣機能不全です。放っておくと不妊症につながるため将来妊娠を希望する方は特に要注意です。
卵巣機能不全によってあらわれやすい生理不順の種類とは?

過多月経・・生理の出血が1週間以上続く
頻発月経・・生理周期が39日以上90日未満と長期化

生理不順でも定期的に排卵がある場合はよいですが、症状が悪化すると無月経や無排卵になり不妊症へと繋がる危険性があるため早めに婦人科での診察を受けることが望ましいです。
婦人科ではどのような治療が行われるの?
卵巣機能不全の原因として多いのはストレスによる精神的なもの。それを取り除くようにしつつ、女性ホルモンの分泌状態を調べた上で不足分を補うホルモン治療が行われます。
無排卵月経
その名の通り月経(出血現象)はあるが排卵をしていない月経のことを無排卵月経と呼びます。無排卵月経時は、生理周期や頻度が乱れやすくなるなどの典型的な生理不順の症状があらわれることがあります。
無排卵月経であらわる症状とは?
  • 月に2度生理がくる等周期がバラバラ
  • 生理の量は少ないが期間が長い
  • 生理痛はほとんどない

無排卵月経を確かめる方法とは?
無排卵月経かどうかは基礎体温をつけることで把握できます。

正常な女性の基礎体温は排卵を境に高温期・低温期の2層を示しますが無排卵の場合は低温期が一直線に続く特徴のグラフができます。低温期が数ヶ月続く場合は婦人科受診をしてください。

婦人科ではどんな治療が行われるの?
血液検査によってホルモン分泌の状態を調べ、異常が認められると投薬治療が行われます。投薬には排卵誘発剤・ピル・漢方薬の3種が主に使用され妊娠をすぐ希望する時は排卵誘発剤が使われることが多いです。

子宮筋腫
子宮にできる良性の腫瘍で女性なら誰もが発症する可能性があり、30代以上の女性の10〜25%は発症しているとされます。原因ははっきりとは解明されておらずエストロゲンが原因との説が有力です。
子宮筋腫であらわれる症状とは?
  • 生理時の出血が多い(過多月経)レバーのような血の塊が出る
  • 生理痛がひどい
  • 生理期間が長い
  • 不正出血

婦人科ではどんな治療が行われるの?
症状がない・軽度の場合経過観察となり、場合によってホルモン治療や痛みや出血に対する対症療法がとられます。

筋腫ができる場所や大きさによっては不妊の原因となることもあるため気になる症状がある場合一度検査してみましょう。過多月経・不正出血が続く場合要注意です。

甲状腺の病気
橋本病・バセドゥ病等の甲状腺の病気がある場合、卵巣もその影響を受けホルモンバランスが崩れるため生理不順が生じやすくなります。甲状腺ホルモンの治療をせずに放置すると下記の生理不順の症状があらわれることがあります。
甲状腺の異常によってあらわれやすい症状とは?
生理周期が短い
生理の量が増える
甲状腺ホルモンが不足した状態で妊娠すると流産の確率が飛躍的に高まってしまうリスクもあるためホルモン治療などによる治療をしっかり行うことが必要になります。
子宮頸ガン
   女性特有のガンで子宮ガン全体の7割を占める病気です。性交渉経験のある女性なら誰もが発症する可能性がある病気のため、性交渉年齢の低年齢化に伴い最近では若い女性にも増えてきています。
子宮頸ガンであらわれやすい症状とは?
  • 生理の量が多い
  • 生理期間が長引く
  • 下腹部痛
  • 性交時痛み・出血がある
  • 不正出血
早期の段階ではほとんどわかりやすい症状がでず、病気の進行に伴い自覚症状が出始めます。早期発見すれば治療効果も高いですが、進行すると出産・妊娠ができなくなるだけでなく命を落とす危険もあるとても恐ろしい病気です。そのため自覚症状がなくても定期的な検査を受けることが推奨されています。
若年性更年期障害
更年期障害と呼ばれる、40代半ば以降の閉経前の女性に多い女性ホルモンの急減に伴う生理周期の乱れや、遅れ、体調不良等の不快症状が20〜30代の若い女性にも発生するのが若年性更年期障害です。

近年、若年性更年期に悩みを抱える女性の数は増加しており現代病の1つとも言われています。

若年性更年期障害の原因としては、

・仕事が忙しい
・日常生活が多忙などによるストレスが蓄積する

などが考えられキャリアウーマンの女性に発症が多い傾向が見られます。

生理不順に加えて、頭痛・突然ののぼせ(ホットフラッシュ)・急なめまい・不眠・ほてり・発汗等の症状がある場合は、若年性更年期障害を疑い早めに受診する、あるいはホルモンバランスを整える役割を持つ大豆イソフラボンなどのサプリで身体の働きを支えてあげたり、ストレスを和らげてあげるようにしましょう。

生理不順の出血と不正出血の違いとは?見分けるポイントは?

生理不順に陥っていると、出血があったときにそれが「生理」によるものなのか病気による「不正出血」なのか自分ではなかなか判断がつきにくく、重大な病気を見逃してしまう危険もあります。
そのような事態を回避するために気を付けるべきポイントをまとめました。
不正出血の種類や特徴とは?
不正出血とは、生理以外の時期にある出血をさしますが、大きく分けて二つの種類に分類されます。
器質性出血
子宮の腫瘍や病気等が原因で出血するものを器質性出血と呼びます。

子宮筋腫・子宮内膜症・子宮頸がん・膣炎・子宮内膜ポリープ・卵管ガン・卵巣ガン・・等が代表的な病気です。子宮頸管ポリープ・子宮膣部ポリープ等があると性交時出血することもあります。
機能性出血
生理周期をつかさどる黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)のバランスが崩れることが要因で起こる出血を機能性出血と呼びます。

卵巣機能が衰える更年期、子宮や卵巣等の発達が未熟な若年の女性に多く見られます。

女性ホルモンはとてもデリケートで、過度なストレス・過労・寝不足、不規則な生活等の影響をうけてバランスを崩してしまい不正出血につながってしまいます。

生理不順の大きな原因も女性ホルモンバランスの乱れとされているため、機能性出血と生理不順の症状が併発して起こる可能性は少なくありません。

※排卵期少量の出血が出る「中間期出血」(排卵出血)もありますが、生理的なもので病気ではありません。ただし毎月出血がある場合にはピルによって内膜を薄くする治療を行うこともあります。
生理(月経)と不正出血の違いを見分けるには?
不正出血は生理と同じように出血があるので見分けにくく多くの女性を悩ませますが、見分け方のポイントをご紹介します。
基礎体温で違いで見分ける

生理・・・・・排卵後約2週間の高温期を経て出血

不正出血・・・高温期や低温期に関係なく出血する場合がある

基礎体温を測ることで自分の女性周期を把握しておくと
  • 出血があるのが自分の女性周期のどの時期なのか
  • 排卵の有無がわかる
  • 妊娠しやすい時期が把握できる
  • 病気がある場合早期発見にもつながる
  • 婦人科来院時に出血の原因を特定するのにも有効
など、たくさんのメリットがあります。自分の身体からのサインである基礎体温は生理不順で悩みを抱えているなら必ず測るようにしましょう。

出血の量や時期で見分ける

生理・・初日はさほど量がないが、2〜3日をピークに量が増えその後減少する

不正出血・・・出血量にさほど変化がない・出血後4〜5日後に量が多くなる
大量に鮮血が出た場合、子宮頸管ポリープの可能性もあるため早急に婦人科受診をしてください。

生理不順に潜む病気のまとめ

生理不順にはたくさんの病気が潜んでいる可能性があります。ストレス等が原因の一過性の場合も多いので、「放っておけば治るだろう」と軽く考えてしまいがちですが甘くみると気が付かないうちに病気がどんどん進行する危険もあります。

生理不順は、体の中でホルモンバランスが崩れている状態、既にSOSを出している異常な状態です。

長期化すればそれだけ治療にも時間がかかり不妊のリスクも高まりますので早めに婦人科受診をするようにしましょう。また普段から普段から体調を整えるためにサプリを活用しカラダを健全な状態に保っておいたり、基礎体温を測り自分の基礎体温のサイクルを掴んでおくことは、生理に関わる異常を発見する重要な材料となりますので是非習慣化して頂きたいと思います。