生理不順と女性の抜け毛の意外な繋がり

抜け毛の悩みというと男性の加齢に伴うものというイメージがありますが、実は女性にもとても多い悩みの一つで、年齢に関係なく抜け毛や薄毛が生じやすいのをご存知でしょうか。

髪は女の命とも言われますが、抜け毛が増えて分け目が薄くなり、地肌が見えてくるととても老けて見えますし、不健康そうな印象を相手に与えてしまうのでできれば避けたいですよね。

特に生理不順の女性に抜け毛の悩みがある方が多くいるのですが、実はその理由がちゃんとあるんです。ですからその理由を知りきちんと対策をとることで抜け毛は防ぐことができるんです!
今回は女性特有の抜け毛について解説していきます。

女性の抜け毛と生理の深い関係

抜け毛と生理、、、この2つはあまり関係が深そうなイメージはないかと思いますが、実はとても深い関わりがあります。

女性の身体は生理の周期に合わせてホルモンバランスが変化しているのですが、髪の毛はホルモンの影響を強く受けるんです。男性に薄毛やハゲの悩みが多いのに対して、女性はふさふさな髪の毛が維持されている方が多いのは女性ホルモンの働きが大きいからなんです。

では、生理周期とホルモンのバランスについてお話します。

生理の周期は個人差はあり、多少前後しますが28日(約4週間)周期が一サイクルとなっていて、そのサイクルに合わせて卵胞ホルモンのエストロゲンと、黄体ホルモンのプロゲステロンのバランスが絶妙に変化しているんです。

エストロゲンは、生理後排卵までの時期をピークに増加して、身体の代謝をよくして、卵子の成長を促進させる効果があります。また、髪の毛を健やかに保ち、成長を促進したり頭皮の皮脂を抑えてさらさらに保ってくれたり、肌つやをよくしてくれる作用もあります。つまりエストロゲンが減少すると髪の毛の健康も損なわれてしまうということなんです。

排卵後、生理までの期間はプロゲステロンが増加し、受精卵が着床しやすいような環境づくりをするので身体は高温となり、子宮内膜が厚くなります。プロゲステロンの影響で、頭痛や腰痛、イライラ、むくみ等がでやすくなり、代謝も落ちますので髪の毛の成長も停滞気味になります。

この2つのホルモンのバランスは、ストレスやダイエット、喫煙などの生活習慣の影響を受けやすく、些細な事で崩れてしまうとてもデリケートなものなんです。

人間関係の悩みや、職場が変わったことで生理が止まったなんて経験がある女性も多いのではないでしょうか?

ホルモンバランスが崩れることで、生理のサイクルも乱れ、生理不順となります。髪の毛の健康に欠かせないエストロゲンも、生理不順の状態では減少しがちなんです。生理不順が長く続くと、女性ホルモンが減少し、変わりに男性ホルモンの影響を受けやすくなりますので抜け毛も増えやすくなります。ですから生理不順の女性に抜け毛の悩みが起こりやすくなってしまうんです。一度抜け毛が発生すると、毛根は休止期間を経て、再生するのですがその時には、以前の髪の毛よりも細く、痩せ細った状態になりがちですから、それが薄毛や地肌がすけて見えるなどの原因になります。

妊娠・出産を経験した女性なら多くの方に経験があるであろう、産後しばらくして突然髪の毛がたくさん抜けるようになる「産後抜け毛」の現象があります。

髪の毛を洗うたびに大量に抜ける髪の毛に不安を感じる方も多いこの現象ですが、これは、妊娠中増加していた女性ホルモン量が、出産によって不要になり、正常な状態に戻るにあたって急減したことにより発生する一時的な症状です。また、産後の時期はなれない育児の不安やストレス、夜泣きによる睡眠不足等、生活環境が急変するので自律神経も乱れがちです。

産後身体のホルモンバランスが元に戻ることで自然と抜け毛もおこらなくなります。女性の髪の毛を守るため、また生理周期を正常にするためにもエストロゲンはとても大切なホルモンといえますから、ホルモンバランスを整えることが重要です。

更年期の生理不順と抜け毛

更年期という閉経を迎える前後5年〜10年の間に、生理不順とともに抜け毛や薄毛を気にする女性が急増するのですが、エストロゲンの急減が大きく関わっています。

女性の卵巣機能は40代に入って徐々に停滞していくのですが、更年期の時期には急激に停滞します。

そのことで、卵巣から分泌されるエストロゲンの量も急速に減りますので身体のホルモンバランスが崩れます。急激なホルモンバランスの変化によって自律神経が乱れますので、頭痛や、のぼせのよって急に発汗するホットフラッシュ、イライラ、冷え、めまい、肩こりといった更年期症状が起こります。

更年期のエストロゲンの急減によって髪の毛の発達も停滞してしまいますので、髪の毛の成長する期間が短くなり、成長が止まった状態で停滞する期間が増えるため、髪の毛が生えてくる本数自体も減り、最終的には髪の毛が痩せて薄毛になってしまうというびまん性脱毛症になる傾向があります。

生え際が後退したり、頭頂部の毛が激減する円形脱毛症等が特徴の男性の薄毛とは異なった特徴が現れます。

これは、加齢によるものなので完全に防ぐことは残念ながら難しい部分ではあるのですが、不足しがちな女性ホルモンを補うことでその進行を遅くすることが可能にはなりますので、更年期にさしかかり生理不順を感じるなど、そのサインを感じたら少しでも早くに対策をとることが大切です。

生理不順の抜け毛予防の対策とは


生理不順による抜け毛を防ぐためにすぐに取り入れられる効果的な方法をいくつかご紹介します。

大豆イソフラボンの摂取を心がける
まず、髪の毛の成長に大切な女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするとされている「イソフラボン」を積極的に摂取することで、乱れたホルモンバランスを働きが期待できます。大豆や豆製品に多く含まれる成分なので、味噌汁や、納豆、煮豆、豆乳、豆腐等を毎日積極的に取り入れてください。食事だけでとるのが難しい場合は、成分が濃縮されたサプリメントを使って継続して取り入れるのもよいでしょう。

頭皮マッサージで血行促進を図る
抜け毛が気になる時は、マッサージをすることで刺激を与えてさらに毛が抜けるのでは?と心配になり、シャンプーをするのも怖くなったりしがちです。ですが、頭皮を優しくマッサージすることは、頭皮の血行を促進してくれるので、頭皮全体に栄養を行き渡らせることにつながり、新陳代謝も高まりますし毛根にも栄養が届きますので髪の毛の成長によい影響を与えます。頭皮の下から上にむかった血流の流れにそって、指の腹で頭皮を指圧するような感じでマッサージするだけなので、特別な道具もいりません!思い立った時に誰でも簡単にすぐできますので是非取り入れて見てください。

血行がよくなっている入浴中に湯船につかりながらゆったりとした気持ちで行うのがよいでしょう

また、頭皮の汚れで毛根が詰まることは、髪の毛にとって好ましい状況とはいえませんので、毎日の洗髪時汚れをきちんと落とすことにも気をつけて欲しいです。頭皮と同じ弱酸性のものが、洗浄力は少し落ちますが頭皮には優しくてよいとされています。シャンプー前に先ほどの頭皮マッサージを行い血行が促進しておくと、汚れも落ちやすくなりますし、髪の毛の成長促進にもつながりますのでおすすめです。

生理不順はこのように、抜け毛の原因となる以外にも、将来不妊の原因となってしまったり、更年期障害の症状を悪化させてしまったり、女性の身体にあまりよい影響を与えません。

健康で、若々しい状態を保つために、自分の毎月の生理の状態にはしっかり気を配り、周期の乱れや普段と違う点を感じたら早めに対処するよう心がけましょう。